犬はりんごを食べてもいいの？

犬はりんごを食べても大丈夫です！

りんごは犬が安心して食べられるものです。リンゴ酸、クエン酸、ペクチン、カリウム、リンゴポリフェノール等、りんごならではの栄養素がたっぷり含まれた食材なので、犬の健康に役立てることが出来ます。

りんごに豊富に含まれている栄養素とその効果

リンゴ酸、クエン酸

疲労回復をサポートする働き・炎症を鎮める作用があります。

犬の尿のカルシウムにくっついて外へ排出する働きがあるので、「シュウ酸カルシウム結石」の予防に効果的です。

ペクチン

腸内環境を整える働きがあります。免疫力アップにも役立ちます

カリウム

塩分を体外に排出する働きがあり、高血圧予防・腎臓病予防が期待できます

※既に腎臓病に罹ってしまっている犬はカリウムを十分に排泄できないため、カリウムが蓄積し腎臓病が悪化してしまう恐れがあります。腎臓病の犬にりんごを与えたい場合はかかりつけ獣医師に相談するようにしましょう。

リンゴポリフェノール

複数のポリフェノールの総称。実よりも皮に多く含まれています

抗酸化作用、高血圧予防（血行改善)、抗がん作用、歯周病予防等様々な効果が期待できます。

犬にりんごの種は大丈夫？

りんごの種にはアミダリンと呼ばれる、体に悪影響のある成分が含まれているので絶対に与えないようにしてください。

また、芯や茎、葉も与えないようにしてください。

ジャム・缶詰はあげてもいい？

大量の砂糖が含まれています。与えないようにしてください。

りんごを食べることで期待できる効果

口内環境を整えてくれる！

リンゴのポリフェノールには歯垢が歯に付着するのを防止し、口内環境を整え歯周病予防に繋げることが出来ます。継続的に摂取すれば菌に強い口内環境をつくっていく事が出来ます。このポリフェノールは特にリンゴの皮部分に含まれています。

体を若々しく保つ、疲労回復効果

またまたリンゴならではのポリフェノールが大活躍してくれます。このポリフェノールには老化を防止する役割がありさらには筋肉を増やす働きがあるとされています。

生の食感が好きなワンちゃんが多い

リンゴは生だとシャクシャクとしてとても歯触りがいいのでこれが好きなワンちゃんは多いです。

子犬の離乳食にも

ほんのり甘くておなかにやさしいりんご。すりおろしてあげれば消化にも優しいので消化機能の未熟な子犬の離乳食としても使えます。あげすぎると消化不良を起こすのであげる量には十分注意してください。

注意する事

りんごアレルギーに注意

これは何にでも言えることですが、人間と同じように犬にもアレルギーがあります。

りんごアレルギー特有ですが既にハンノキ、シラカバに対するアレルギーを持っている場合は特に注意しましょう。

必ずしも発症する訳ではありませんがりんごを食べることによってアレルギーが悪化してしまう事が稀にあります。

りんごはアレルギー報告の多い食べ物です。

初めてあげるときには、まずはティースプーン一杯分ほどの量を与えて様子を診ましょう。

下痢や嘔吐、体を痒がったり、目に異常が出たりといった症状が出るとアレルギーの可能性があります。これらの症状が出たらすぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

皮の農薬に注意

皮にリンゴポリフェノールが多く含まれているので皮まで食べさせたいところですが皮には農薬がついてる可能性が。勿体ないですが皮をしっかり剥いて与えるか、無農薬のりんごを選びましょう。

あげすぎると食物繊維で消化不良を起こすことも

りんごには食物繊維が豊富に含まれているので適量を超えてしまうと下痢や嘔吐等の消化不良を起こしてしまう事があります。アレルギーと間違えやすいですが与えすぎない限り発症することはないのでしっかり量を見てあげましょう。

まとめ

・犬はりんごを食べて大丈夫（生でもOK）

・歯周病予防や免疫力アップにとても効果的

・ジャムや缶詰はあげない

・皮をあげるときは農薬に注意

・種、茎、芯、葉はあげない

・腎臓病予防にはなるが、既に腎臓病の犬には控える

りんごは味付けをせずそのままでもとても甘いのでワンちゃんも美味しく食べられる食材といえます。また歯触りも独特なので気に入るワンちゃんも多いと思います。

アレルギー報告の多い科の作物なのでアレルギーには十分注意して見てあげましょう。

他のおやつとも交えながら是非栄養たっぷりなりんごを食事に取り入れてみてくださいね。