犬はささみを食べてもいいの？

犬はささみを食べても大丈夫です！ささみはダイエットに最適な食材として有名ですよね。

胸肉の隣接部位で胸肉よりも脂肪が少なく低カロリーでありながらたんぱく質が多く含まれているので、エネルギー源を摂取しながら効率よくダイエットを進めることが可能です。

また、ささみは消化しやすいので消化不良を起こす心配の少ない食材です。

ささみに豊富に含まれている栄養素とその効果

たんぱく質

皮膚や被毛、筋肉の維持に必要な栄養素です。

カラダの調子を整え、エネルギー源になります。

脂質

体を動かす際のエネルギー源になり、健康維持に役立ちます。

リン

ミネラルの一種で歯や骨の形成、神経や筋肉を維持する働きをします。

カリウム

血圧を正常に保つ作用があります。

ビタミンB群

脂質・糖質・たんぱく質を分解し、エネルギーに変化させる栄養素「ナイアシン」等のビタミンB群が豊富に含まれています。疲労回復・肥満防止に期待できます。

ささみを生で与えても大丈夫？

生の鶏肉には大腸菌やサルモネラ菌、カンピロバクターといった細菌やウイルスが付着していることがある、食中毒を起こす危険性があります。そのため生で与えることは絶対にやめましょう。必ず茹でる・焼く等の加熱処理を行ってから与えるようにしてくださいね。

ももや胸肉は与えてもいい？

鶏肉は他の部位の手羽・もも・胸肉も与えて大丈夫です。

ささみと同様生で与えるのは避け、必ず加熱処理を行ってから与えるようにしましょう。

もも肉は脂肪分が多く、胸肉やささみに比べてカロリーが高いため与える量に注意しましょう。また手羽には骨があるため、誤飲しないようにしっかり骨を取り除いてから与えるようにしましょう。

ささみを食べることで期待できる効果

高タンパクで低カロリー、ダイエットにおすすめ

ささみは高タンパクながらも低カロリーなのでダイエットにおすすめです。

普段のおやつをささみに置き換えて与えるだけでもダイエット効果が見込めます。

脂質が含まれているのが気になる・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、脂質は重要なエネルギー源になるので、効率よくエネルギーを補給しながらダイエットをするのも大切です。

骨を丈夫にする効果

ささみには「リン」と呼ばれる栄養素が含まれており、リンは骨を作るのに欠かせない栄養素です。

抗酸化作用で若々しさを保つ

ささみには「セレン」と呼ばれるミネラル成分が含まれています。このセレンがもたらす抗酸化作用のおかげで老化を抑えたり、抗がん作用が期待できます。

セレンの不足は筋力低下・動脈硬化・乾燥肌などの症状にも影響してしまいます。穀物・野菜・魚類など、セレンを摂取できる食べ物は多くありますので絶対にささみ、というわけではありませんが、バランスを見ながら積極的に与えたい成分ですね。

注意すること

子犬に与える量に注意

食べ物の中でも比較的消化しやすいささみですが、消化器官の未熟な子犬に与えるのは体の大きさ関係なく、ほんの少しだけにしましょう。

茹でたささみを細かくさいて与えるのがおすすめです。体質的に消化不良を起こしやすい犬の場合はささみの茹で汁をフードにかけてあげるだけでもささみの風味が十分楽しめます。

リンの過剰摂取

前述した通りささみには「リン」というミネラル成分が含まれています。

リンは適量であれば骨を作る働きをするのですが、リンはカルシウムと強い結びつきがあり、この二つは常にバランスをとっていう必要があります。

リンを過剰摂取してしまうと、リンが骨の中に含まれているカルシウムの栄養を奪ってしまいます。その結果骨が脆くなってしまったり、腎不全を起こす恐れがありますので食べさせすぎには注意が必要です。

アレルギー

これは何にでも言えることですが、人間と同じように犬にもアレルギーがあります。

初めてあげるときには、まずはひとかけらほどの量を与えて様子を診ましょう。アレルギー体質な愛犬で心配な飼い主さんは茹で汁を少し与えてみるのもいいかもしれません。下痢や嘔吐、体を痒がったり、目に異常が出たりといった症状が出るとアレルギーの可能性があります。これらの症状が出たらすぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

まとめ

・消化に優しい食べ物なので消化不良を起こしにくい

・ささみは生で与えず、加熱処理をして与える

・骨を丈夫にする効果がある

・高タンパクで低カロリーなのでダイエットに最適

・与えすぎはリンの過剰摂取につながるので注意

人間と同じように犬にとってもささみはダイエット効果の高い食材です。食中毒や細菌感染の恐れがあるので鶏ささみを生で食べさせるのは絶対に辞めましょう。

抗酸化作用・骨を強くする効果等、様々な効能が嬉しいささみですが与えすぎは腎臓に負担がかかってしまうのであげる量には気を付けてあげてくださいね。