犬は鮭を食べてもいい?期待できる効果と与える際の注意点
犬は鮭を食べてもいいの?
犬は鮭を食べても大丈夫です!鮭には必須アミノ酸がバランスよく含まれたたんぱく質・DHA・EPAなど不飽和脂肪酸が含まれており、実はとっても消化に優しくカロリーの低い魚です。他にもビタミンA、ビタミンD、ビタミンE等のビタミン類も豊富に含まれています。
鮭に含まれる栄養素
たんぱく質
皮膚や被毛、筋肉の維持に必要な栄養素です。カラダの調子を整え、エネルギー源になります。
DHA
認知症の予防、改善効果が期待できます
EPA
抗炎症作用があり、抗がん作用も期待できます
不飽和脂肪酸
コレステロールを下げ血液をさらさらにしてくれる成分です。
ビタミンA
白内障の予防・角膜の維持に役立つ、「目のビタミン」とも呼ばれるビタミンです。
ビタミンD
骨粗しょう症予防に役立つ、カルシウムの吸収を手助けするビタミンです。
ビタミンE
抗酸化作用があり、老化予防・免疫力低下予防に役立ちます。
鮭を生で与えても大丈夫?
生食用の鮭(サーモン)以外の鮭を生で与えるのは絶対に辞めましょう。生鮭の内臓にはかの有名な「アニサキス」という寄生虫が潜んでおり、生の状態で与えると寄生虫による食中毒を引き起こす恐れがあります。
アニサキスは加熱することで死滅するので、茹でる・焼く等加熱処理をしたものを与えるようにしましょう。
また、生食用のサーモン等を与える場合も、時間がたったものは「ヒスタミン」という食中毒の危険のある物質が増えるので、なるべく新鮮なものを与えるようにいましょう。
鮭とサーモンの違い
一般的に鮭は自然で育ち、オキアミというプランクトンを餌にしています。このオキアミは稀にアニサキスを食べてしまうため、それを食べた鮭が体内にアニサキスを持ってしまうという仕組みになっています。
一方サーモンは養殖で育つため、魚粉やペレットを餌にしています。これらは寄生虫がいる心配がないため、サーモンは生で食べることができます。
骨は取り除き余計な味付けはしない
塩・胡椒・油等の調味料等は一切使用せずに、蒸す・茹でる等の調理をし細かくほぐして与えましょう。また、鮭には細かい骨が多いので骨が残ってないかどうかしっかり確認してくださいね。
噛み応えを求める場合はドライフードの鮭がおすすめです。
鮭フレーク・鮭とばは与えてもいい?
鮭フレークや鮭とばには味付けとして多くの塩分が含まれています。犬の腎臓に負担をかけてしまうので与えないようにしてください。
鮭の皮や白子は与えてもいい?
犬は鮭の皮や白子を食べても大丈夫です。鮭の皮にはコラーゲンが豊富に含まれており、関節の維持に役立ちます。
皮は噛み切り辛いので、細かく切って与えることをおすすめします。
鮭の白子には「アルギニン」という成分が含まれており、このアルギニンはインスリンの分泌を活発にする働きがあるため、糖尿病・腎不全等、腎臓病予防に期待できます。
注意すること
ビタミンB欠乏症
基本的に鮭は加熱して与えるのが基本ですが、生の鮭にはチアミナーゼという物質が含まれており、この物質はビタミンB1を分解する酵素を持っています。
そのため生の鮭を大量に与えた場合食中毒の危険性のみでなく、食欲低下やけいれんといった症状が見られることがあります。
加熱するとチアミナーゼは活性性を失うのと、一度に相当な生鮭を大量に摂取した場合のみですのであまり心配はありませんが、重症化すると死の危険にさらされることもあります。十分注意しましょう。
アレルギー
これは何にでも言えることですが、人間と同じように犬にもアレルギーがあります。
初めてあげるときには、まずはティースプーン一杯分ほどの量を与えて様子を診ましょう。
下痢や嘔吐、体を痒がったり、目に異常が出たりといった症状が出るとアレルギーの可能性があります。これらの症状が出たらすぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
まとめ
・鮭にはビタミン類・不飽和脂肪酸等が含まれており、栄養が豊富
・鮭は生で与えない、生食用のサーモンのみ
・鮭の皮は白子は栄養があるので与えても大丈夫
・生鮭を摂取し過ぎるとビタミンB欠乏症になる恐れがある
鮭は加熱処理等特に気を付けなければならない食材ですが、白子や皮にまで犬にとってうれしい栄養が豊富に含まれています。
与える量に気を付けながら、是非愛犬の健康に役立ててくださいね。