犬は砂肝を食べてもいいの?期待できる効果と与える際の注意点
犬は砂肝を食べてもいいの?
犬は砂肝を食べても大丈夫です!
コリコリとした歯ごたえで、癖の少ない砂肝に虜になる犬も多い砂肝。犬のおやつでよく見かけますが、低カロリーながらうれしい栄養がたくさん含まれています。
肝という漢字が入ることから勘違いされやすいですが、砂肝は鶏の肝臓ではなく鳥類の持つ砂嚢(さのう)という胃の一部、筋胃と呼ばれる部位でいわゆる筋肉にあたります。
砂肝に含まれる栄養素
たんぱく質
皮膚や被毛、筋肉の維持に必要な栄養素です。
カラダの調子を整え、エネルギー源になります。
鉄分
赤血球中のヘモグロビンという色素に結合し、体全体に酸素を送る働きをしています。不足すると貧血を起こしたり、疲れやすい体になってしまいます。
亜鉛
体内でさまざまな酵素を活性化し、皮膚や被毛の代謝や骨の形成に関わる成分です。
欠乏すると皮膚疾患が現れたり免疫機能不全を引き起こしたりする要因になります。
ビタミンK
血液・骨の維持に欠かせない栄養素です。不足してしまうとたんぱく質の代謝機能に支障をきたすこともあります。
ナイアシン
エネルギーの生成や糖質・脂質の分解をしてくれます。
神経症状を整える働きもあるため不足するとイライラ・不安感等の症状が現れます。
砂肝は生で与えてもいい?
鶏肉にはサルモネラ菌など食中毒の原因となる菌が付いていることが多いため、犬も食中毒を起こす可能性があるので生では食べさせないようにしましょ
う。食べさせるときには、加熱処理をしてから与えるようにしましょう。
砂肝を食べることで期待できる効果
ヘルシーで栄養豊富なのでダイエットに!
砂肝は、筋肉で出来ているためほとんど脂肪分が含まれていません。
炭水化物、糖質がゼロでカロリーが低くヘルシーなお肉ですので、ダイエット中の犬に最適です。
低カロリーで有名なささみと比べてみると、ささみが100gあたり約114kcalに対して砂肝は100gあたり約94kcalなのでささみと比べてもカロリーは低いことがわかります。
疲れやすい犬に効果的
砂肝の豊富なたんぱく質は健康な体の維持、重要なエネルギー源になります。
体力の落ちつつあるシニア犬や疲れやすい犬におすすめです。
アミノ酸スコア100の食材
犬にとって重要な栄養素であるアミノ酸は2種類あり、体内で作ることのできる非必須アミノ酸・食事からでないと摂取することのできない必須アミノ酸があります。
アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸がどのぐらい含まれているかを表すものです。
この必須アミノ酸がすべて含まれているとアミノ酸スコアは100となります。(人、犬、猫により必須アミノ酸の種類は異なります。)
膵臓への負担が少ない
脂質をたくさん摂取すると消化するためにリパーゼという酵素が必要になります。
このリパーゼは膵臓から分泌されるため、脂質をたくさん摂取すると膵臓へ負担がかかる事になります。
砂肝は脂質が少ないので膵臓への負担が少なく、膵臓を休ませることが可能です。
既に膵炎を発症してしまっている愛犬にも安心して与えることが出来ます。
注意する事
消化に良くなるように調理する
自身で調理する場合は、喉に詰めたり消化不良を起こさないために薄くスライスしたり、小さめにカットして与えるようにしましょう。
また「銀皮」と呼ばれる白い皮は硬く消化に悪いため必ず取り除いてあげてください。
アレルギー
これは何にでも言えることですが、人間と同じように犬にもアレルギーがあります。
初めてあげるときには、まずは小さめのひとかけらほどの量を与えて様子を診ましょう。
下痢や嘔吐、体を痒がったり、目に異常が出たりといった症状が出るとアレルギーの可能性があります。これらの症状が出たらすぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
また砂肝は消化不良を起こしてしまう事も多いためアレルギーなのか消化不良なのかをしっかり判断しましょう。
まとめ
砂肝は炭水化物・脂質ゼロで低カロリーなためダイエットや肥満予防に最適です。
また脂質も少ないので膵臓に負担がかかりにくく、膵炎の犬でも安心して食べることのできる食材です。
歯ごたえが抜群でその食感に虜になる犬も多いですが、正しく調理しないと消化不良を起こしてしまう事もあります。
自身で調理するときは、愛犬が美味しく食べられるように正しい調理を心がけるようにしましょう。