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瞼が3つ!?なるほど!犬の体の不思議あれこれ 🤔

毎日見ている愛犬の体。でも、その仕組みには私たちが知らない驚きの機能や、進化の過程で獲得した秘密がたくさん隠されています。

ここでは、そんな犬の体の「なるほど!」な豆知識をいくつかご紹介しましょう。

 

え・・・犬にはまぶたが3つ?

まず、目元に注目してみましょう。私たち人間には上まぶたと下まぶたがありますが、犬にはもう一つ、目頭の内側に「第三眼瞼(だいさんがんけん)」、別名「瞬膜(しゅんまく)」と呼ばれる半透明の膜状のまぶたが存在します 。普段はあまり目立ちませんが、寝ている時やまぶたを閉じるときに確認できることがあります。この第三のまぶたは、眼球の表面を保護したり、ゴミや異物を取り除いたり、涙の分泌を助けたりする重要な役割を担っているのです 。   

次に、あの愛らしいプニプニの「肉球」。これもただ可愛いだけではありません。肉球は、犬が活動する上で欠かせない多機能パーツなのです。まず、歩いたり走ったりする際の衝撃を和らげるクッションの役割を果たします 。また、地面の温度や感触を確かめるセンサーとしても機能し、さらに、人間でいう足の裏のように、肉球にある汗腺から汗をかいて体温を調節する役割も持っています 。   

第三眼瞼による眼球保護や、肉球の衝撃吸収、滑り止め 、温度耐性、感覚入力、発汗といった多様な機能は、犬が様々な環境下で効率よくそして安全に活動するために進化の過程で獲得した、素晴らしい適応能力の表れと言えるでしょう。   

鼻は湿ってるだけじゃない!鼻紋と体温調節

犬の鼻といえば、いつも湿っているイメージがありますよね。この湿り気には、ちゃんと理由があります。一つは、空気中の匂いの分子を鼻の粘膜に吸着させやすくし、嗅覚の感度を高めるため 。もう一つは、鼻の表面から水分を蒸発させることで、体温を下げる役割(気化熱を利用した冷却)です 。   

そして、犬の鼻の表面をよく見てみると、細かいシワのような模様があるのがわかります。これは「鼻紋(びもん)」と呼ばれ、なんと人間の指紋と同じように、一頭一頭すべて異なるユニークなパターンを持っているのです 。この鼻紋は生涯変わらないため、個体識別のための情報としても利用されることがあります 。   

正にセンサー!犬の鼻は赤外線を感知する!?

さらに、犬の鼻先には、微弱な熱(赤外線)を感知する能力があるという研究報告もあります 。特に、まだ目がよく見えない生まれたばかりの子犬は、この熱センサーを使って母犬の体温を頼りに、お乳を探し当てると考えられています。母犬から離された子犬が、首を左右に振るような動きを見せることがありますが、これも鼻で母犬の温もりを探している行動なのかもしれません 。   

ちなみに、「犬には鼻くそができない」という話を聞いたことはありますか?これは、人間に比べて鼻の中にフィルターの役割を果たす鼻毛がほとんど生えていないため、吸い込んだホコリなどが鼻水と混じって固まりにくいから、と言われています 。   

このように、犬の鼻は、匂いを嗅ぐという主要な機能だけでなく、体温調節、個体識別、そして熱感知といった多様な役割を担う、非常に重要な器官なのです。鼻が湿っているという単純な事実一つをとっても、複数の理由が隠されていることからも、その機能がいかに高度に最適化されているかがうかがえます。

 

犬にも利き足があるって本当?🐾

「うちの子、いつもおもちゃを取る時、右足(前足)を使うな…」と感じたことはありませんか?実はそれ、気のせいではないかもしれません。人間に右利きや左利きがあるように、犬にも「利き足」が存在するのです 。   

どの足が利き足かを見分けるには、いくつかの方法があります。例えば、おやつを目の前に差し出した時にどちらの足で最初に触ろうとするか 、おもちゃを取ろうとする時や階段を駆け上がる時にどちらの足を先に出すか などを観察してみると良いでしょう。   

面白いことに、人間の場合は右利きの割合が圧倒的に多いのに対し、犬の場合は右利き、左利き、そして特に決まった好みがない「両利き」の割合が、それほど偏っていないと言われています。むしろ、人間よりも左利きの割合が多いという報告もあるくらいです 。   

利き足があるということは、犬の脳にも機能的な左右差(側性化)が存在することを示唆しています。これが直接的に性格やトレーニングのしやすさにどう影響するかはまだ研究途上ですが、愛犬がどちらの足をよく使うかを知ることは、その子の個性や行動パターンを理解する上でのヒントになるかもしれません。何気ない仕草の中に、利き足を発見する面白さがありますね。

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