【2月の謎】元気がないのは寒さのせいじゃない?急増するペットの「気象病」と飼い主ができるマッサージ術

「ここ数日、愛犬が散歩に行きたがらない」 「猫がずっと寝ていて、触ると怒る」2月中旬、寒暖差が激しくなるこの時期に、動物病院では原因不明の不調を訴えるペットが増えます。検査をしても異常なし。でも、明らかに元気がない。その原因、実は人間と同じ「気象病(天気痛)」かもしれません。2月特有の「三寒四温」による気圧と気温のジェットコースターが、小さな体に大きな負担をかけているのです。今回は、薬に頼らずお家でケアできる方法をご紹介します。
1. なぜ2月?気圧の変化が「関節」と「自律神経」を直撃する

2月は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わります。気圧が下がると、体内の圧力が変化し、血管が膨張したり、古傷や関節が痛んだりします。
シニアペットを襲う「見えない痛み」
特に10歳を超えたシニア犬やシニア猫は、慢性的な関節炎を持っていることが多いです。低気圧が近づくと、人間が「雨が降ると膝が痛む」と言うように、彼らも関節にズキズキとした痛みを感じています。散歩で歩くのが遅くなったり、段差を嫌がったりするのは、ワガママではなく痛みに耐えているサインかもしれません。
自律神経の乱れによる下痢・嘔吐
気温差が7度以上あると、体温調整をする自律神経がパンクします。これにより、胃腸の動きが悪くなり、原因不明の下痢や嘔吐、食欲不振が引き起こされます。「お腹の風邪」と診断されがちですが、根本原因は寒暖差ストレスにあることが多いのです。
2. 薬いらず!今日からできる「おうちケア」

気象病は病気ではないため、特効薬はありません。しかし、飼い主さんの手で症状を和らげることはできます。
耳のマッサージ(くるくるマッサージ)
気圧を感じるセンサーは「内耳(耳の奥)」にあります。耳の血行を良くすることで、自律神経を整える効果が期待できます。
耳の付け根を親指と人差指で軽くつまみ、優しく回したり、引っ張ったりしてみてください。ペットが気持ちよさそうに目を細めれば正解です。1日1分、天気が崩れる予報の前にやるのがおすすめです。
ホットタオルで「温活」
関節の痛みを和らげるには、温めるのが一番です。濡らしたタオルをレンジで温め(熱すぎないよう注意)、ビニール袋に入れてから乾いたタオルで包みます。
これを腰や首の付け根、後ろ足の太ももなどに当ててあげましょう。血流が良くなり、痛みが緩和されるだけでなく、リラックス効果で食欲が戻ることもあります。
3. 「天気予報」をペットのために見る習慣を

私たち人間は「明日は雨だから傘を持とう」と準備できますが、ペットは何も知りません。突然の気圧低下に無防備に晒されています。
飼い主さんが天気予報や、今はスマホアプリである「頭痛ーる(気圧予報)」などをチェックし、「明日は気圧が下がるから、無理に散歩に行かず家で遊ぼう」「今日は冷えるから服を着せよう」と先回りして対策することが、2月の不調を防ぐ最大の鍵です。
まとめ:その「動かない」は、甘えじゃない

2月のペットの不調は、「やる気がない」のではありません。「体がしんどい」のです。
無理に運動させたり叱ったりせず、温かい部屋でマッサージをしてあげてください。春はもうすぐそこまで来ています。飼い主さんの温かい手が、何よりの鎮痛剤になるはずです。